「AIに似顔絵を描いてもらう」——そんな未来的なことが、誰でも簡単にできる時代がやってきました。OpenAIのChatGPTは、これまでテキスト生成を得意とするAIとして広く使われてきましたが、2025年春のアップデートによって、写真を読み取り、それをもとに似顔絵を描く画像生成機能が大きく進化しました。
たとえば、自分の写真をアップロードして「カートゥーン風に描いてください」と指示するだけで、まるでイラストレーターに依頼したようなクオリティの似顔絵が、わずか数十秒で生成されます。しかも、「もう少し笑顔にできますか?」「背景を白くしてください」といった追加の希望にも、会話を通じてスムーズに対応してくれるのです。
この画像生成機能は、2024年に登場したGPT-4oモデルにすでに搭載されていましたが、2025年春のアップデートにより、より正確な画像理解、柔軟な生成、そして誰でも使いやすい操作性が加わったことで、似顔絵のような高度な表現も現実的なものとなりました。
本記事では、ChatGPTと、同じくOpenAIが開発する画像生成モデル「DALL・E」を使って、実際の写真から似顔絵を生成し、その仕上がりを比較。さらに、プロンプト(AIへの指示文)の工夫によって、イラストの雰囲気がどのように変化するかも検証しました。
また、似顔絵の活用アイデアや、実際に使う際に知っておきたい注意点・トラブル対策まで、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説しています。「AIで似顔絵ってどうやるの?」「自分でも本当に使える?」という方にも、安心して読んでいただける内容になっています。
ChatGPTの新機能で「似顔絵」がもっと身近に
ChatGPTの画像生成機能は、2024年に導入された「GPT-4o」モデルによって大きな進化を遂げました。そして2025年春のアップデートでは、この画像機能がさらに強化され、写真を読み込んで似顔絵を描くという使い方が、より直感的かつ自然にできるようになったのです。
たとえば、自分の写真をそのままアップロードして、「カートゥーン風の似顔絵を描いてください」と伝えるだけで、数十秒後にはアニメ風の優しいタッチの似顔絵が生成されます。しかもそれだけではありません。画像を見ながら、「もう少し笑顔にできますか?」「背景を白にしてください」といった追加の希望も、まるで人と会話するように自然な流れで伝えることができ、その場で反映された画像を再生成してくれるのです。
この「会話しながら画像を作る」という体験は、従来の画像生成AIとは一線を画しています。従来は、一度画像を作ったら修正したい場合はまた最初からプロンプトを書き直す必要がありましたが、ChatGPTでは「ちょっと直して」とそのまま伝えるだけで済むという圧倒的な手軽さがあります。
また、似顔絵のスタイルも自由自在。今回は「カートゥーン風」を例にしましたが、プロンプトの工夫次第で「水彩画風」「リアル寄り」「ゲームのキャラクター風」など、さまざまな表現スタイルに対応できます。しかもこうした多彩な表現を、Photoshopのような高価なソフトや専門的なスキルなしで、誰もが数クリックで実現できるのです。
加えて、嬉しいのが無料プランでもこの機能が使えるという点です。2025年4月現在、ChatGPTの画像生成機能は一部制限はあるものの、無料ユーザーでも十分に楽しめる範囲で開放されており、画像をアップロードして似顔絵を作るという体験を誰でも気軽に試すことができます。
つまり今は、プロに似顔絵を依頼しなくても、AIとのチャットだけで、自分の雰囲気を反映したオリジナルイラストを作れる時代なのです。アイコンやプロフィール画像を個性的にしたいときはもちろん、プレゼントや名刺、教育素材など、使い方は無限に広がります。
実例で比較!ChatGPTとDALL・Eの似顔絵(女性編)
ここからは、実際に1枚の写真を使って、ChatGPTとDALL・Eそれぞれに似顔絵を生成してもらい、その違いを比べていきます。使用したプロンプトは、どちらも共通で以下の一文です。

今回は、明るい表情の女性が屋外で微笑む写真をもとに、生成された画像を比較しました。


ChatGPTで生成された似顔絵の特徴
ChatGPT(GPT-4o)で生成された似顔絵は、写真の雰囲気をしっかり残しつつ、やさしいカートゥーンスタイルにデフォルメされた仕上がりです。特に印象的だったのは、表情のニュアンス。実際の笑顔が控えめで落ち着いた印象だったのですが、それがイラストにもきちんと反映されており、「本人らしさ」をしっかり感じることができました。
また、背景はほぼ省略されていて、人物だけが浮き立つような構図になっています。これはSNSアイコンやプロフィール画像など、人物を目立たせたい用途に最適です。目や髪型の形、服装も簡略化はされているものの、元写真と比べて違和感のない自然な表現になっており、「これなら安心して使える」と感じるようなイメージでした。
さらに、ChatGPTの場合、画像生成後に「もう少し明るい印象にできますか?」「背景を白に変えてください」などと話しかけるだけで、修正対応もすぐに行ってくれるのが大きな魅力です。画像の再アップロードやプロンプトの書き直しが不要なため、初心者でも直感的に使いやすい点が高く評価できます。
DALL・Eで生成された似顔絵の特徴
一方で、DALL・Eによる似顔絵は、よりアーティスティックで華やかな仕上がりになりました。まず目を引いたのは、色使いの鮮やかさ。肌や髪のトーンは明るく補正されており、全体的に「映える」ビジュアルに仕上がっています。
また、背景には青空や木々などの要素が加わっており、人物だけでなくシーン全体を“作品”として演出するような構図になっていました。これは、InstagramやYouTubeのサムネイルなど、目を引くビジュアルが求められる場面に向いていると感じました。
ただし、再現度という点では、ややキャラクター寄りの表現になっており、「似顔絵」というよりは「この人をモデルにした美化されたイラスト」といった印象。元の写真と比べると、「少し別人に見える」というケースもあるかもしれません。
た、DALL・Eは一度生成した画像に対して、直接その場で修正を加えることが難しいのも特徴のひとつです。たとえば「背景を白くしてほしい」と思った場合は、最初のプロンプトから修正して再生成しなければなりません。この点では、ChatGPTの「会話しながら直せる」という柔軟性には劣ります。
まとめ:女性編の比較ポイント
比較項目 | ChatGPT(GPT-4o) | DALL・E |
---|---|---|
雰囲気 | 落ち着いて自然なタッチ | 明るく華やか、演出あり |
表情 | 本人の雰囲気に近い | 美化・キャラ化寄り |
背景 | シンプル、なし | 空や自然など演出あり |
修正対応 | 会話で柔軟に調整可能 | プロンプト修正して再生成 |
用途 | SNSアイコン・プロフィールなど | サムネイル・ビジュアル作品向き |
このように、同じ写真とプロンプトを使っても、AIの種類によって仕上がりには明確な違いが見られました。「自然さ・実用性重視ならChatGPT」「ビジュアル映え重視ならDALL・E」と、目的によって使い分けるのがベストです。
男性バージョンも比較!2つのAIの特徴がくっきり
女性の写真に続いて、今度は男性の写真を使ってChatGPTとDALL・Eで同じプロンプトを与え、それぞれがどのような似顔絵を生成するのか比較してみました。ここでも使ったプロンプトは共通の以下の一文です。

使用した元写真は、海辺で笑顔を浮かべ、軽く指を立てるポーズをとった若い男性の一枚。表情は明るく、カジュアルな白Tシャツ姿で、親しみやすい印象がある写真です。


ChatGPTで生成された似顔絵の特徴
まず、ChatGPT(GPT-4o)によって生成された似顔絵は、実際の表情や雰囲気を丁寧に残した、落ち着いたアニメ調の仕上がりになりました。笑顔のニュアンスや髪型、服装のバランスまで、写真をもとに忠実にデフォルメされており、「これは確かにこの人の似顔絵だ」と感じられる再現度の高さがありました。
また、背景は最小限に抑えられ、視線が人物に集中する構図になっている点も特徴的です。これは、SNSアイコンやプロフィール画像など、小さなサイズでもはっきり顔が見えるように作られているとも言えます。画像全体のコントラストや線の太さも控えめで、万人受けするやわらかい印象に仕上がっていました。
そして、ChatGPTの最大の強みでもあるのが、「修正のしやすさ」です。たとえば、「もっと笑顔を強調してほしい」「背景を白一色にしてください」といった要望を、その場で会話のように伝えれば、すぐに反映されたバージョンを提示してくれます。こうした対話型の調整機能は、イラストを使いたいけれど細かいデザインの知識はないという人にとって、大きな安心材料になるでしょう。
DALL・Eで生成された似顔絵の特徴
一方で、DALL・Eによって生成された似顔絵は、より“作品としての完成度”を重視した、アート寄りの表現が目立ちました。まず印象的だったのは、表情と背景の華やかさ。ChatGPTと同じ人物をもとにしているにもかかわらず、目がより大きく、髪の毛の流れにも動きが加わっており、全体としてキャラクターイラストのような印象を受けます。
背景には青空と海が描かれており、光の反射や奥行きのある構図が、まるでイラスト雑誌の表紙のような雰囲気を演出しています。このような描写は、SNS投稿用のビジュアルやYouTubeのサムネイルなど、パッと目を引く画像が求められる場面にぴったりです。
ただし、実際の人物の印象と比べると、「ちょっと盛りすぎ?」と感じる人もいるかもしれません。再現度よりも華やかさや雰囲気重視の傾向があるため、「本人らしい似顔絵を求めている」場合には、ややイメージとズレが生じる可能性があります。
さらに、DALL・EにはChatGPTのような「その場での会話による修正機能」はありません。画像を修正したい場合には、プロンプトを新たに書き直して、最初から生成をやり直す必要があります。何度も試すことはできますが、そのたびに出力結果がブレることもあるため、「微調整がしたい人」にはやや扱いづらい一面もあります。
まとめ:男性編の比較ポイント
比較項目 | ChatGPT(GPT-4o) | DALL・E |
---|---|---|
雰囲気 | 自然で落ち着いた印象 | 華やかでキャラ風 |
表情 | 写真の印象を忠実に再現 | 表情が明るく美化される傾向 |
背景 | 省略または最小限 | 海・空など演出が豊富 |
修正対応 | 会話で即座に反映 | プロンプトを再入力して再生成 |
用途 | SNSアイコンやビジネス向き | サムネイルやSNS映え重視向き |
女性編と同様、男性の画像でもChatGPTは「本人らしさを活かした自然な似顔絵」、DALL・Eは「印象的なビジュアルとしての作品」を得意とする傾向がありました。どちらが良いかは一概には言えませんが、「誰に見せるのか」「何の目的で使うのか」によって選び方が変わってくるのは間違いありません。
ChatGPTとDALL・E、どちらが向いてる?タイプ別ガイド
ChatGPTとDALL・E、どちらも高機能な画像生成AIであり、それぞれが得意とする分野や表現スタイルには明確な違いがあります。実際に似顔絵を作ってみてわかったのは、同じ「カートゥーン風の似顔絵」というテーマであっても、まったく異なるアプローチで描かれるということでした。
ここでは、どちらを選べばよいか迷っている方のために、目的別・スタイル別に向いているAIの使い分け方をご紹介します。
ChatGPT(GPT-4o)が向いている人
ChatGPTは、「自然なやり取りをしながら似顔絵を作りたい」「できるだけ本人らしい雰囲気を残したい」という方に向いています。以下のような用途には特におすすめです。
💼 実用性重視の方に
- SNSのプロフィール画像に使いたい
- 名刺やビジネス用の資料で“印象の良い似顔絵”が必要
- オンライン講座や教育現場で、親しみやすい自己紹介用イラストを作りたい
ChatGPTで生成される似顔絵は、シンプルで落ち着いた印象に仕上がることが多く、“自分らしさを保ちつつ、相手に好印象を与える”ような使い方に非常に適しています。表情の細かい調整にも柔軟に応じてくれるため、「ちょっとだけ笑顔に」「もう少し明るい雰囲気で」といった要望がある場合にもぴったりです。
💬 会話ベースで進めたい人に
ChatGPTの最大の特徴は、画像を生成して終わりではなく、そのあとも会話を通じて自由に調整できる点です。画像を見ながら「もう少し優しい目にしたい」「背景を変更したい」と伝えるだけで、数秒後には修正された画像が提示されます。
これは、デザインソフトに不慣れな方でも安心して使えるポイントであり、AIとの対話によって“理想のイメージ”に近づける楽しさを味わうことができます。
DALL・Eが向いている人
DALL・Eは、より「ビジュアルとしてのインパクト」や「芸術性の高い仕上がり」を求める方に向いています。次のようなケースで真価を発揮します。
🌟 映えるビジュアルが欲しい人に
- YouTubeのサムネイルやブログのアイキャッチとして使いたい
- SNSで目を引くプロフィール画像を作りたい
- プレゼントや記念品に、ちょっと特別なアート作品風の似顔絵を贈りたい
DALL・Eの画像は、色使いや光の表現、背景の演出などに特徴があり、“印象に残る1枚”を作りたい場面に非常に向いています。アニメの主人公のような大胆な表情や、美化されたスタイルが好みの方にもおすすめです。
🎨 アート作品として使いたい人に
DALL・Eは、どちらかというと“イラストそのものを主役にしたい”という場面で威力を発揮します。細かい修正は苦手ですが、プロンプトである程度方向性を指定することで、印象的で完成度の高い作品が一発で出てくる可能性もあります。
✔ どちらを使うべき?一言でまとめると…
用途・好み | 向いているAI |
---|---|
自然な雰囲気で実用的に使いたい | ChatGPT(GPT-4o) |
目を引くビジュアルで演出したい | DALL・E |
会話しながら微調整したい | ChatGPT(GPT-4o) |
キャラっぽく仕上げたい | DALL・E |
名刺・講演資料・教育向け | ChatGPT(GPT-4o) |
SNS・ブログ・動画の表紙向け | DALL・E |
どちらにも強みがあるからこそ、最初から「どちらが正解」と決めつけるのではなく、まずは両方試してみることをおすすめします。それぞれのAIの“個性”に触れてみることで、きっと自分に合った使い方が見つかるはずです。
似顔絵に特化したアスタムGPTに関する記事はこちらから↓

プロンプトによってこんなに変わる!おすすめの似顔絵プロンプト集
画像生成AIを使いこなす上で、実はもっとも重要ともいえるのが「プロンプト(指示文)」です。プロンプトは、AIに「どんな画像を作ってほしいか」を伝えるためのメッセージで、この一文をどう書くかによって、仕上がりのタッチや雰囲気、完成度まで大きく変わってきます。
今回は「カートゥーン風の似顔絵を描いてください」というシンプルな指示文を使って実例を作成しましたが、もちろんスタイルはこの一択ではありません。ここでは、さまざまな目的に合わせたおすすめのプロンプト例を紹介しながら、どんなふうに工夫すれば自分の理想に近づけるか、そのコツもあわせてご紹介します。
✅ ベーシックなプロンプト(迷ったらこれ)
もっとも基本的で汎用的な指示です。「アニメ風」「コミック風」と表現を変えてもOK。ChatGPTでもDALL・Eでも対応しやすく、バランスのとれたイラストが生成されやすいです。
🎨 雰囲気を変えたいときのプロンプト
イメージに合った雰囲気をAIに伝えたい場合は、「印象」や「感情」をプロンプトに入れると効果的です。
<例>
- 「優しい印象の似顔絵をカートゥーン風で描いてください」
- 「元気で明るい雰囲気のイラストにしてください」
- 「柔らかく温かみのある水彩風の似顔絵をお願いします」
これにより、AIは色使いや表情のトーンを調整し、希望に近いスタイルで描いてくれます。
こちらは、先程の男性の写真に「優しい印象の似顔絵をカートゥーン風で描いてください」と指示して生成された画像です。ChatGPTの方が、実際の雰囲気に近い仕上がりです。


💼 実用向けプロンプト(名刺・プロフィール・教材など)
ビジネスや教育など、実用性を重視した用途では、具体的な条件をしっかり伝えると成功率が上がります。
<例>
- 「名刺に使いたいので、白背景で正面からの似顔絵をお願いします」
- 「講演用資料に使うため、自然で誠実な表情にしてください」
- 「小学生向けの教材に使いたいので、やさしくて親しみやすい雰囲気に」
用途を先に伝えることで、AIがその目的に合った構図や表現を選びやすくなります。
🌟 個性を出したい・遊びたいときのプロンプト
もっとクリエイティブに遊びたいときは、表現のスタイルや世界観を指定してみましょう。
<例>
- 「スタジオジブリ風のタッチで似顔絵を描いてください」
- 「アメコミ風に力強く仕上げてください」
- 「ゲームのキャラクター風にアレンジして、背景はファンタジーの世界に」
こうしたプロンプトは、DALL・Eの得意分野でもあります。世界観やテイストをはっきり伝えることで、ユニークな作品に仕上がります。
✏ プロンプトの書き方のコツまとめ
コツ | 内容 |
---|---|
雰囲気を明示する | 明るく、やさしく、かっこよく…など |
スタイルを指定する | アニメ風、水彩画風、リアルタッチ…など |
用途を伝える | SNS用、名刺用、教育用、プレゼント用など |
背景について触れる | 白背景、無地、自然風景など |
視点や構図を指定する | 正面から、上半身のみ、背景をぼかして など |
💡補足①:「プロンプトを作って」と頼んでしまうのもアリ!
「自分ではうまくプロンプトが書けない…」というときは、ChatGPTにこう頼んでみてください。
これだけで、ChatGPTはアップロードした写真をもとに、スタイル・雰囲気・用途を反映したぴったりのプロンプトを提案してくれます。初心者でも安心してスタートできる便利な使い方です。
💡補足②:修正のしやすさにも違いあり
プロンプトだけでなく、「あとから修正したい」というニーズも多いはず。その点で注目したいのが、ChatGPTとDALL・Eの違いです。
修正のしやすさ | ChatGPT(GPT-4o) | DALL・E |
---|---|---|
生成後の再調整 | ◎ 会話でその場対応 | △ 再生成が必要 |
一部変更(例:背景だけ) | ◎ 柔軟に対応 | △ 効かないことが多い |
修正の簡便さ | とても簡単 | 少し慣れが必要 |
ChatGPTでは、「もう少し笑顔に」「背景だけ変えて」といった希望を伝えれば、そのまま会話の流れで調整できます。DALL・Eでは一度プロンプトを修正して最初から再生成する必要があるため、プロンプトをしっかり詰める必要がある反面、“一発勝負”の魅力もあるとも言えます。
こちらは、先程の女性の似顔絵に続けて、「背景を白に変えて、ジャケットではなくワンピースにしてください」と指示して生成された画像です。ChatGPTは、元の画像を加工してくれましたが、DALL・Eは髪型まで変わってしまいました。


似顔絵の活用アイデア5選|アイコン、プレゼント、教材にも!
AIで生成した似顔絵は、ただの「面白いお遊び」にとどまりません。実際には、プライベートからビジネス、教育、クリエイティブ活動に至るまで、驚くほど幅広い場面で活用することができます。
ここでは、ChatGPTやDALL・Eで作った似顔絵を、どのように実生活や仕事の中で活かせるのか、具体的なアイデアを5つご紹介します。
① SNSやLINEのアイコンに
もっとも手軽で人気なのが、SNSやメッセージアプリのプロフィール画像として使う方法です。自分の写真をそのまま使うのは少し抵抗があるけれど、顔がわからないイラストではちょっと味気ない——そんな人にぴったりなのが、AIで作った似顔絵です。
特にChatGPTで生成された似顔絵は、本人の雰囲気をうまく残しながらも、アニメ風にやさしくデフォルメされており、親しみやすさとプライバシーのバランスが絶妙です。
DALL・Eで作成したものは色合いが華やかなので、InstagramやX(旧Twitter)などで「目立ちたい」「個性を出したい」という場合にもおすすめ。気軽に変えられるプロフィール画像だからこそ、AI似顔絵は日常に取り入れやすい活用法といえるでしょう。
② 名刺や自己紹介スライドに
ビジネスシーンで活用する人も増えています。たとえば、名刺に小さな似顔絵を添えるだけで、一気に覚えてもらいやすくなるという効果があります。
とくに初対面の相手に配る名刺では、「顔と名前が一致しやすい」「印象が柔らかくなる」など、似顔絵ならではのメリットがあります。ChatGPTで作った落ち着いたタッチの似顔絵なら、カジュアルになりすぎず、ビジネスの場でも使いやすいのがポイントです。
また、プレゼンテーションや講演の冒頭で使う自己紹介スライドに似顔絵を入れておくと、会場の空気がやわらぎ、聴き手の関心を引くきっかけにもなります。
③ プレゼントやサプライズに
AI似顔絵は、友人や家族へのサプライズプレゼントにもぴったりです。たとえば、相手の写真を元に似顔絵を作り、カードに印刷して誕生日に贈ったり、メッセージと一緒に画像データをLINEで送ったりするだけで、ちょっとした特別感が演出できます。
ChatGPTのように、笑顔や背景などを相手の雰囲気に合わせて微調整できるAIを使えば、その人らしさがにじむ、心のこもった一点モノのプレゼントになります。
「世界にひとつだけのイラスト」を気軽に作れるという点で、AI似顔絵はこれからのギフトの新しいかたちになるかもしれません。
④ 教材や子ども向けコンテンツに
教育現場でも、AI似顔絵は使いどころがたくさんあります。たとえば、小学校のワークシートに登場するキャラクターとして、自分自身の似顔絵を使えば、子どもたちとの距離がぐっと縮まるでしょう。
また、児童用プリントの例題に登場する人物や、クラスだよりの表紙に使う似顔絵イラストなど、先生や子ども自身の似顔絵を活用することで教材に親しみが生まれます。
ChatGPTで作った似顔絵は、自然な雰囲気で使いやすく、児童書や教材などに向いているスタイルです。反対に、DALL・Eで生成した似顔絵は、物語に登場するキャラ風の人物イラストとして活用しても楽しいかもしれません。
⑤ ブログやYouTubeのサムネイルに
クリエイターや副業ブロガーの方にとっては、視認性の高い似顔絵はブランディングの武器になります。
「顔出しはしたくないけど、自分らしさは出したい」という人にとって、AI似顔絵は絶妙な選択肢。たとえば、プロフィール欄に似顔絵を使うことで、匿名性を保ちながらも信頼感や親しみやすさを演出できます。
また、DALL・Eで作った色鮮やかな似顔絵は、YouTubeのサムネイルやブログのアイキャッチ画像としてもぴったり。視覚的に目を引く要素として、再生率やクリック率の向上にもつながる可能性があります。
このように、AIで作った似顔絵はさまざまなシーンで活用でき、しかも手軽に何度でも作り直せるのが魅力です。
まさに「実用性」と「遊び心」の両方を満たす、新しいビジュアル表現の形といえるでしょう。
注意点とトラブルシューティング
ChatGPTやDALL・Eを使って似顔絵を作るのは、とても楽しくて便利な体験です。ですが、実際に使ってみると「思った通りにできない」「なんか違う…」と感じることも少なくありません。このセクションでは、よくあるトラブルや注意点、そしてその解決策を初心者にもわかりやすくまとめました。
① 思ったような似顔絵にならない
<よくある原因>
- プロンプトが抽象的すぎる(例:「似顔絵を描いてください」だけ)
- 元の写真が暗い・斜め・表情が曖昧
- AIのデフォルメ傾向(とくにDALL・E)が強く出ている
<対策>
- より具体的なプロンプトにする(「笑顔で、白背景、正面から」など)
- 明るくはっきりした表情の写真を使う
- ChatGPTであれば、生成後に「もっと自然に」「実物に近く」などの修正依頼が可能
② 背景が思った通りにならない
<よくある原因>
- 背景についての指定がなかったため、AIが自動的に追加した
- DALL・Eは特に演出が強めで、背景がカラフルになる傾向あり
<対策>
- プロンプトに「背景は白にしてください」「背景なしで」などと明記する
- ChatGPTなら生成後に「背景を削除してください」と依頼できる
③ 顔が崩れる・歪む・不自然になる
<よくある原因>
- 元の写真が極端に斜め・部分的に見切れている
- AIが特徴をうまく認識できなかった
- 表情が曖昧、または眼鏡・マスクなどのアイテムが影響している
<対策>
- なるべく正面・自然な表情・明るい場所で撮った写真を使う
- 崩れた部分をChatGPTに説明し、再生成をお願いする
- 別の写真に変えて試してみる(複数枚で比較するのも◎)
④ 修正したいけど、やり方がわからない
<よくある状況>
- 「もう少しこうしたい」と思ったが、どう伝えればよいかわからない
- DALL・Eでは一度作った画像をその場で直せない
<対策>
- ChatGPTでは、「背景を明るくして」「もう少し笑顔に」など会話的に伝えるだけでOK
- DALL・Eの場合はプロンプトを修正して最初から再生成が必要
- 修正を前提にしたい場合はChatGPTを選ぶのがベター
⑤ 保存やダウンロードができない・わかりにくい
<よくある状況>
- スマートフォンで画像保存の操作がわかりづらい
- PC版でもダウンロードボタンが見当たらないことがある
<対策>
- スマホの場合は画像を長押し → 「写真に保存」などを選択
- PCでは画像を右クリックして「名前を付けて画像を保存」
- ChatGPTの画像が表示されないときは再読み込み or キャッシュクリアを試す
⑥ 著作権や商用利用が心配
<よくある不安>
OpenAIの利用規約では、ChatGPTやDALL・Eを使ってユーザー自身が生成した画像について、一定の権利をユーザーが保有できるとされています。これにより、商用利用も可能とされてはいますが、使用にあたっては注意が必要です。
<注意点>
- 有名人や第三者の写真をもとにした生成画像は、肖像権・パブリシティ権の侵害につながる可能性があります。
- 生成物が他者の著作物(アニメキャラ、ブランド商品、芸能人の衣装など)に類似している場合も、権利侵害とみなされることがあります。
- OpenAI側が商用利用を許可しているからといって、国内外の法制度との整合性が常に保証されるわけではありません。
<安全に使うためのポイント>
- 商用利用(グッズ販売、広告掲載など)を検討している場合は、念のため弁護士や知的財産の専門家に確認を取ることをおすすめします。
- 利用前には必ず、OpenAIの最新の利用規約とコンテンツポリシーを確認しましょう。
💡 困ったときは「会話」してみよう
ChatGPTの大きな特徴は、何か問題があったときに「これは少し違います」「もっとこうしたいです」と、そのまま話しかけるように伝えられる点です。
人に頼むように「もう少し柔らかい雰囲気にできますか?」と聞いてみるだけで、AIが理解して再生成してくれるというのは、これまでのAIツールにはなかった便利さです。
以上のように、AI似顔絵を使いこなすにはいくつかのコツがありますが、一度慣れてしまえば本当に便利で楽しいツールになります。小さな違和感や疑問も、うまく対話や調整をしながら解決していきましょう。
記事のまとめ
写真をアップロードして、数十秒後には似顔絵が完成する——そんなことが、いまや誰にでもできる時代になりました。
ChatGPTとDALL・Eという2つのAIを使って、実際に同じ写真から似顔絵を生成して比較してみたことで、両者には明確な違いと、それぞれの良さがあることがよくわかりました。
ChatGPTは、自然な表情や雰囲気を残しつつ、落ち着いたアニメ調で描いてくれるのが特徴。会話しながら修正できる柔軟さも大きな強みで、実用性を求める方にとっては非常に心強いパートナーです。
一方のDALL・Eは、ビジュアルとしての完成度やインパクトに優れており、映えるサムネイルやSNSで目を引くビジュアルが欲しい方にぴったり。少しキャラ化された表現にはなりますが、「作品」としての仕上がりを楽しむには最適のツールです。
プロンプトを工夫すれば、同じ人物でもまったく異なる雰囲気に仕上げられます。さらには、似顔絵の活用アイデアも豊富。アイコンや名刺、教材、プレゼント、ブログなど、日常にも仕事にもすぐ活かせるシーンがたくさんあります。
もちろん、最初から思い通りのイラストが出てくるとは限りません。でも、困ったときも「もう少しこうしたい」と会話しながら調整できるChatGPTがあるからこそ、AIとの共同作業はどんどん楽しくなっていきます。
AI似顔絵は、もはや一部のクリエイターだけのものではありません。誰でも、どこでも、自分らしい表現を気軽に楽しめる時代が来ているのです。
さっそく、自分の写真をアップロードして、世界にひとつだけの似顔絵を作ってみませんか?
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