「ChatGPTプラグインとGPTsの違いを徹底解説!」へようこそ。この記事では、ChatGPTの世界をより深く理解し、あなたのニーズに最適なツールを選択するためのガイドを提供します。ChatGPTプラグインとGPTsはどちらも強力なツールですが、それぞれに独自の特徴と使用方法があります。初心者から中級者まで、この記事を通じて、それぞれの違いを明確にし、あなたのChatGPT体験を最大限に活用する方法を探ります。
プラグインとGPTsは、どちらも月額20の有料版ChatGPT Plusで利用できるツール。下の表にあるChatGPT Plusの3つ目の特徴「DALL-E、ブラウジング、高度なデータ分析など追加ツールへのアクセス」が今回の記事で解説する部分になるよ。
【2024年3月2日追記】プラグインについては終了が決まりました。新しい会話の作成は2024 年 3 月 19 日まで(2024 年 4 月 9 日まで既存のプラグインの会話は継続可)。その背景や影響について知りたい方はこちらから↓
【2024年5月30日追記】2024年5月に最新モデルのChatGPT-4oが発表され、無料版でもGPTストアを利用できるようになりました。2024年5月30日現在、無料版と有料版ChatGPT Plusの違いは下記のようになっています。
【2024年5月30日追記】無料版でも利用できるようになったGPTストアについての記事はこちらをどうぞ↓
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プロンプトセミナーChatGPT プラグインとは? GPTs とは?基本概要と特徴
OpenAIは最近、カスタム版のChatGPT「GPTs」を共有できる「GPT Store」の展開を開始しました。これは、ChatGPT Plus、Team、Enterpriseのユーザーに向けて公開されており、パートナー企業やユーザーが作成したGPTsを検索し、利用できるようになっています。
GPTsは、特定の用途に合わせてカスタマイズされたChatGPTをユーザーがノーコードで構築できるツールです。作成したGPTsは、保存の際に全員に公開されるよう設定することでGPT Storeで共有できます。GPT Storeでは、GPTsの使用料に基づいて制作者に報酬を支払う収益プログラムが第1四半期より開始される予定です。このプログラムは米国ユーザーをはじめとして順次展開されることになっています。
この情報は、ChatGPTプラグインとカスタムGPTsの違いを理解する上で重要です。ChatGPTプラグインは、既存のChatGPT機能を拡張するための追加機能やツールを指します。これに対して、カスタムGPTsは、特定のニーズや用途に合わせてカスタマイズされたバージョンのChatGPTを指し、ユーザーが自分で作成し共有することができます。
【2025年5月30日追記】5月中旬「GPTs」の表記が「GPT」に変更になりました。この記事では執筆当時のまま「GPTs」としていますが、下記の内容と経緯をご承知おきください。
ChatGPTプラグインの利用法
ChatGPTのプラグインを使うには、トップ画面で「ChatGPT4」の右横の
をクリックして、「Plugins」を選択てください(下写真①)。さらに、 をクリックして「plugin store」を選ぶと(下写真②)、プラグインストアのトップ画面が表示されます(下写真③)。検索もできますので、お好みのものをインストールしてください。実際に使うには、下写真②のように、プラグインリストを開いて、利用するものにチェックを入れます。同時に利用できるプラグインは3つまでです。
人気のプラグイン「WebPilot」を実際に使ってみますね。このツールはWebページを読み込み、要約や情報抽出をしてくれる優れもの。Web上にある最新情報の収集に役立ちます。
今回は、主要都市の現在の気温を知りたいというケースを例に挙げます。Web検索ができない無料版のChatGPT3.5では回答を得られませんでした(下写真①)。
有料版のChatGPT-4はWeb検索をしてくれましたが、中途半端な回答になりました(下写真2)。教えてくれたのはニューヨークの気温だけ。「東京、ロンドン、パリ、シドニーなど他の大都市の現在の気温については、信頼できる天気予報のウェブサイトやサービスで最新の情報をチェックすることをお勧めします」という回答でした。
プラグイン「WebPilot」を使用して、プロンプト(指示文)にも「WebPilotを使用して」と具体的に指示を入れると、主要都市の現在の気温が表示されました(下写真③④)。これが求めていた答えです(この画面では華氏表示になってまいますが、この後「摂氏で表示して」と追加指示すると、摂氏表示の回答を得ることができました)。
このように、プラグインを使うことで、ChatGPTの機能を強化できます。様々なプラグインが用意されていますので、ぜひ試してみてください。
GPTsの利用法
GPTsを使うには、まずトップ画面の左サイドバーで「Explore GPTs」を選択してください(下写真①)。すると、GPTsのトップ画面が表示されます(下写真②③)。検索もできますし、ジャンル毎に人気のGPTも表示されます。ちなみに、トップ画面に表示されるのは、以下の9ジャンルです。
- Trending
- By ChatGPT
- DALL-E
- Writing
- Productivity
- Reserch&Analysis
- Proguramming
- Education
- Lifestyle
今回は、注目の1番最初に紹介されていグラフィックデザインツール「Canva」を選んでみました。下写真①がトップ画面です。
ここにプロンプト(指示文)を打ち込みます。今回は「バレンタインにチョコレートを贈る時に添えるメッセージカードを作成してください」と入力し、さらに「感謝の気持ちを伝えたい」という趣旨を伝えました。すると、Canvaと通信して、「素敵なメッセージカードのデザインをいくつか見つけました」と回答がありました(下写真②)。
実際に5つのデザインを提案されました(下写真③)。この5番目のデザインをクリックすると、Canvaのサイトに飛び、デザインが開きます(下写真④)。このCanvaの画面上でデザインを整えていくことになります。
プラグインとGPTsの主な違い
ChatGPTプラグインとカスタムGPTsは、それぞれ異なる機能と利用シーンを持っています。ここでは、これらの主な違いについて詳しく見ていきましょう。
- 機能の拡張性とカスタマイズ性
- ChatGPTプラグインは、ChatGPTの既存機能を拡張するための追加機能やツールを提供します。これにより、ユーザーはChatGPTの基本機能をより豊かに活用できます。
- 一方で、GPTsは、特定のニーズや用途に合わせてカスタマイズされたバージョンのChatGPTを作成できます。これにより、ユーザーは自分だけの特化したChatGPTを構築できます。
- 利用可能な機能の範囲
- ChatGPTプラグインは、ブラウジング機能、プラグイン機能、Advanced Data Analysis、画像生成など、さまざまな追加機能を組み合わせて使用できます。
- GPTsでは、ユーザーが特定の課題解決に特化したChatGPTを作成できます。例えば、犬の飼育に関する疑問に答えるChatGPTなど、特定の分野に特化した応答が可能になります。
- 開発の容易さ
- ChatGPTプラグインは、既存のChatGPT機能に追加する形で利用されるため、開発者にとっては比較的容易に導入できます。
- GPTsは、ノーコードでオリジナルのChatGPTを作成できるため、開発者でなくても独自のChatGPTを構築できる点が特徴です。
特徴 / 機能 | ChatGPTプラグイン | GPTs |
目的 | ChatGPTの既存機能を拡張 | 特定のニーズに合わせたカスタムバージョンの作成 |
機能の範囲 | ブラウジング、プラグイン機能、データ分析、画像生成など | 特定の課題解決に特化した機能 |
カスタマイズ性 | 限定的(既存機能の拡張に焦点) | 高い(ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズ) |
開発の容易さ | 比較的容易(既存のChatGPTに追加) | ノーコードでのカスタム構築可能 |
利用シーン | 一般的な用途での機能拡張 | 特定の分野や用途に特化した応答 |
ユーザー向け | 一般ユーザー、開発者 | 一般ユーザー、特定のニーズを持つユーザー |
実践的な使い方:ChatGPTプラグインの活用例
ChatGPTプラグインは、ChatGPTの機能を拡張し、より多様な用途に適応させるための強力なツールです。ここでは、ChatGPTプラグインの実践的な使い方と活用例を紹介します。
Webブラウジング機能の活用
ChatGPTプラグインを使用して、インターネット上の情報をリアルタイムで取得し、それを基に回答を生成することができます。これにより、最新のニュースやデータを取り入れた回答が可能になります。
DALL-E画像生成機能の組み合わせ
ChatGPTにDALL-Eの画像生成機能を組み合わせることで、テキストベースの回答に加えて、視覚的な情報を提供することが可能です。これにより、より豊かなユーザー体験を提供できます。
コードインタープリター機能の利用
プログラミングに関する質問に対して、実際のコードを実行し、その結果を回答として提供することができます。これは、開発者や学習者にとって非常に有用な機能です。
カスタムAPIの統合
ChatGPTプラグインを使用して、サードパーティのAPIを統合し、外部サービスとの連携を実現することができます。例えば、天気予報のAPIを統合して、最新の天気情報を提供することが可能です。
便利なおすすめプラグイン
ChatGPTには多くのプラグインが存在し、それぞれ異なる機能を提供しています。以下は、特に便利でおすすめのプラグインの一部です。
WebPilot
WebPilotプラグインは、Webから最新情報の取得とURLもとの情報から質問に回答することができるプラグインです。特にChatGPTの弱点だった2021年以降の情報も取得が可能で、利用体験が大きく向上します。
Pluginpedia
Pluginpediaは、あなたのニーズに合わせて、ChatGPTのプラグインストアから最適なプラグインを提案してくれます。使い方やプロンプト例も教えてくれるため、お気に入りのプラグインを見つけやすくなります。
Scraper
Scraperプラグインは、指定したURLから必要な情報を入力するだけで、Webページの内容を即座に抽出することができます。Web情報のスクレイピングにプログラミングや複雑な設定は不要になります。
Video Insights
Video Insightsプラグインを利用すると、YouTube動画を分析し、必要な情報を数秒でテキストにしてくれます。長時間の動画でも瞬時にその要点を把握できるため、忙しい現代人におすすめです。
Visl
Vislaプラグインは、テキストから簡単に動画が制作できるツールです。動画のテーマやトーンを指定するだけで、あなたのイメージに合った動画を生成し、YouTubeやInstagram、TikTokで共有が可能です。
GPTsを使いこなす:応用テクニックと事例
GPTsは、ChatGPTの機能を特定の用途やニーズに合わせてカスタマイズするための強力なツールです。以下に、GPTsの応用テクニックと実際の事例を紹介します。
Custom Actionsの活用
Custom Actions機能を使えば、外部のデータをAPIで呼び出し、データ取得が可能です。これにより、オリジナルのチャットボットを外部サービスと連携して利用できます。例えば、GoogleスプレッドシートのデータをGPTsで作成したチャットボットに読み込ませることが可能です。
日常業務での活用
APIを介してさまざまなツールとの連携が可能なため、日常業務での活用が期待できます。例えば、顧客データベースと連携して、顧客対応を自動化するカスタムGPTを作成することができます。
ハルシネーションの軽減
API経由で正確な情報を取得することにより、ChatGPT自体が持っていない知識を元に回答をしたり、最新の情報を反映させたりすることで、事実に反する回答(ハルシネーション)の可能性を軽減できます。
実例:業務効率化
GPTsを活用して、例えば総務部門の業務効率化を図ることができます。総務関連の質問に対して、カスタマイズされたGPTが迅速に回答を提供することで、業務のスピードと精度を向上させることが可能です。
便利なおすすめGPTs
以下は、様々な分野で活用できる便利なおすすめGPTsの一部です。
デザイン・クリエイティブ分野
- Canva GPT:プレゼンテーション、ロゴ、ソーシャルメディアの投稿など、デザイン作業を手軽にこなすツール。
- ロゴ作る君:質問に基づいてロゴの提案を行い、ビジネスやプロジェクトの顔となるデザインを迅速に提供。
- DesignerGPT:ユーザーのビジョンをもとに、美しいウェブサイトを構築するツール。
教育・学習分野
- Paper Interpreter:論文のPDFをアップロードするだけで、論文の内容を分かりやすく解説するツール。
- Language Coach:外国語をネイティブのように話す練習をサポートするツール。
エンターテイメント・ゲーム分野
- 論破くん:なんでも論破してくる面白い対話型ゲーム。
- 私立GPT北高校:恋愛シミュレーションゲームが楽しめるツール。
ツール・ユーティリティ分野
- ConvertAnything:究極のファイル変換ソフト。
- Content Press:ブログ記事執筆とWordPress自動投稿をサポートするツール。
ビジネス・ファイナンス分野
- SEO Article Assistant:SEOに特化した記事作成をサポートするツール。
- Market Analyst:株や暗号通貨のチャート分析をするツール。
どちらを選ぶべき?用途に応じた最適な選択
ChatGPTプラグインとカスタムGPTsは、それぞれ異なるニーズに応えるために設計されています。どちらを選ぶかは、あなたの目的や用途によって異なります。
- ChatGPTプラグインの選択理由
- 既存のChatGPT機能を拡張したい場合。
- 特定の機能やツールを追加して、ChatGPTの応答能力を高めたい場合。
- プログラミングやカスタム開発の知識が限られているが、ChatGPTの機能を最大限に活用したい場合。
- GPTsの選択理由
- 特定のニーズや用途に合わせて、完全にカスタマイズされたChatGPTを作成したい場合。
- 特定の業務や活動に特化した応答や機能が必要な場合。
- ノーコードで独自のChatGPTを構築し、他のユーザーと共有したい場合。
ChatGPTプラグインは、既存のChatGPTに追加機能を提供し、ユーザー体験を拡張します。これは、特にプログラミングの知識がなくても、追加機能を簡単に利用できる点で便利です。
GPTsは、特定の目的やニーズに合わせて完全にカスタマイズされたChatGPTを作成することができます。これは、特定の業務や活動に特化した応答や機能が必要な場合に最適です。ユーザーは自分のアイデアや要求に基づいて、独自のChatGPTを作成し、他のユーザーと共有することも可能です。
まとめ
この記事では、ChatGPTプラグインとGPTsの違い、それぞれの特徴と利用シーン、およびどちらを選ぶべきかについて解説しました。ChatGPTプラグインは、既存のChatGPT機能を拡張し、簡単に追加機能を利用したいユーザーに適しています。一方、カスタムGPTsは、特定のニーズに合わせて完全にカスタマイズされたChatGPTを作成し、特化した応答や機能を提供することができます。あなたの目的や用途に応じて、最適な選択を行うことが重要です。
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